4%ルールってどんな内容だろう?
FIREの基礎知識を知りたいな!
こんな人のための記事です。
4%ルール とは、
FIREの根幹となる考え方です。
具体例を用いて、分かりやすく解説します。
- 資産は毎年4%の定率で取り崩す
- 98%の確率で、30年間資産が枯渇しない
- 株式75%、債権25%が最適な組合せ
- 株式は米国株式S&P500などのファンド
- 債権は米国長期高格付け社債など
- 4%ルール = トリニティスタディ
- 経済成長率7%とインフレ率3%の差分
経済成長と物価上昇
その差分が4%
詳しく解説します。
4%ルールを簡単解説
端的に説明すると
金融資産が枯渇しないよう運用し、
その運用益で生活する方法
です!
資産収入で生活する
FIREの根幹となる考えです😊
ポイントは
- 資産額の4%を毎年取り崩して使っても、
98%の確率で、30年間資産が枯渇しない
ということです。
つまり、
ポートフォリオ(株や債券などの金融資産)の4%の資金で生活費を賄えば、高確率で長期間資産が減らない
ということです。
FIREし、働かないということは、労働収入がない状態です。
FIREとは『経済的な自由を手に入れ、生き方と働き方の選択肢を広げること』ですが、ここでは分かりやすく『労働収入がない状態』とします。
労働収入のない状態で生活していくためには、一般的には資産を取り崩すことになります。
資産を毎年4%ずつ取り崩せば、25年で資産は枯渇します。
銀行預金のみでは、資産額は目減りしていくだけです。
しかし、正しく運用することで、資産増加分を取り崩しても、資産額が底をつく確率をとても少なくすることができます。
それを実現する具体的方法が
『 4% ルール 』です。
4%ルールを詳しく解説
具体的にみていきましょう😊
トリニティスタディについて
4%ルールは、『トリニティスタディ』とも言われます。
その理由は
4%ルールとは、経済理論から導き出された結論のことで、
『4%ルール』を導き出した研究のことを『トリニティスタディ』と呼ぶためです。
では『トリニティスタディ』とは何なのか?
『トリニティスタディ』とは、トリニティ大学のPhilip L. Cooleyを中心とした3名の教授による、経済理論とリアイア後の資産運用に関する研究結果のことです。
トリニティ大学は、アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオにある私立大学です🏫
トリニティスタディの詳細
Philip L. Cooley教授らは、株式市場と債券市場の記録データ(1926年~1995年)を遡り、退職後の貯蓄推移について、様々な運用方法のシュミレーションを行いました。
その結果がこちらの表です👇
この表は、
- 最上行に、取り崩し率を(3〜12%)
- 最左列に、株式と債権の割合を(25%刻み)
それぞれの組合せで、試算したものを表しています。
分かりやすいようにポイントとなる部分をマーキングしました👇
トリニティスタディの結論としては、
- Stocks(アメリカ株式S&P500)75%
- Bonds(アメリカ長期高格付け社債)25%
の組み合わせのポートフォリオで運用し、
- 4%の定率
で初期資産を取り崩していくことで、
初期資産が無くならない確率が
- 25年後で、100%
- 30年後で、98%
という結果を示した❗️ということです。
代表的なアメリカ株式指数と債権のファンドに投資を行い、毎年4%で取り崩すことで、資産の減少を高い確率で防げるということですね!
これは、上記表にあるように
- 取り崩し率を、3〜12%
- 株式と債権の割合を、25%刻み
と、様々な組合せでシュミレーションを行い
その中で、取り崩し率が最も高く、資産を維持する確率が最も高い、組み合わせを選択した結果です。
4%ルールは、なぜ4%?
では、なぜ『4%ルール』は、4%なのか?
4%という数字は、米国の経済(株価)成長率7%から、米国のインフレ率3%を差し引いた数字です。
経済成長率(投資の果実)とインフレ率(モノの価値上昇)の差分です。
米国の経済(株価)成長率は平均7%ですから、S&P500や全米株式などの指数に連動するETFや投資信託を購入することで、長期にならすと7%の利回りを得ることができます。
ただし、注意しなければならないのは、7%という米国の経済成長率は過去の実績であるということです。
過去の実績が、今後も続くとは限りません。
将来は誰にも読めませんが、我が家では、今後10年は米国経済はまだまだ力強く成長すると見込み、米国を中心に投資を行なっています😊
米国のインフレ率は3%ですが、日本のインフレ率は1%に満たない状況です。
日本政府は、インフレ目標を2%としながらも、物価上昇率の低迷が続いています。
このことから、日本で生活する我々が、米国株式を購入し、7%の投資利回りを得つつ、1%のインフレ率の経済で生活することで、『6%ルール』と考えることもできます。
しかし、この考えも注意が必要です。
- 低インフレ率が今後も続くとは限らない
- 米国と日本では税制度が異なる
『6%ルール』は魅力的ですが、物事はそう単純ではないので、基本的な考え方を抑えつつ、市場の変化に応じて、柔軟に対応してく必要があります😊
4%ルールの活用
『4%ルール』を基にFIRE計画を立てるのであれば、逆算することでFIREに必要な資産額が分かります。
年間の支出総額の25倍が、FIREに必要な資産額となります。
- 年間支出200万円であれば、5,000万円
- 年間支出300万円であれば、7,500万円
- 年間支出400万円であれば、10,000万円
- 年間支出500万円であれば、12,500万円
- 年間支出600万円であれば、15,000万円
自分や家族のライフスタイル、将来への資金計画を考えることで、FIREへの目標を立てることができます。
まとめ
如何でしたでしょうか❓
リタイヤ後の資産を維持する方法『4%ルール』について、ご紹介させて頂きました。
- 資産は毎年4%の定率で取り崩す
- 98%の確率で、30年間資産が枯渇しない
- 株式75%、債権25%が最適な組合せ
- 株式は米国株式S&P500などのファンド
- 債権は米国長期高格付け社債など
- 4%ルール = トリニティスタディ
- 経済成長率7%とインフレ率3%の差分
経済成長と物価上昇
その差分が4%
少しでもご参考になれば幸いです😊
FIREについてもっと知りたい❗️
深く知りたい❗️
という方はこちらの記事もご参考にして下さい。
FIREする方法やメリット・デメリット、FIREへの批判や支持される理由などを書いています👇
当ブログのFIRE考察まとめ
貯蓄率を高め、
運用で資産を増やす
- 適切な資産運用で、誰でもFIREできる
- FIREには年間支出の25倍の資産が必要
- 1つの目標は貯蓄率50%、18年でFIRE
- 支出の最適化と収入の複線化が重要
目標に適した
リスク管理が必要
- FIREのデメリット(リスク)
- 計画が破綻する可能性がゼロではない
- 積み上げたキャリアを捨てることになる
- FIREのメリット(副産物)
- 選択の自由は、心にゆとりをもたらす
- 社会や金融のリテラシーが向上する
FIREは、労働者の希望
- FIREが批判される理由(懐疑的な意見)
- リスクはゼロにならない
- 社会への貢献度が低く、経済に悪影響
- FIREが支持される理由(背景)
- 閉塞的な労働市場への失望
- 日本経済の長期低迷と将来への悲観
経済成長と物価上昇
その差分が4%
- 資産は毎年4%の定率で取り崩す
- 98%の確率で、30年間資産が枯渇しない
- 株式75%、債権25%が最適な組合せ
- 株式は米国株式S&P500などのファンド
- 債権は米国長期高格付け社債など
- 4%ルール = トリニティスタディ
- 経済成長率7%とインフレ率3%の差分
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最後まで読んで頂き、ありがとう御座います😊
当ブログでは、
『家族で目指すFIRE』
と題して、
家族で Financial Independence を目指していく、日々の工夫を綴っています❗️
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